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(十五)
15. 曇り空の雷に、弦のない虹が現れる。そのさまは、物質的気配の充満する中に在る、人格神の中の最高の神や僕らのそれに似ている。
guṇa(グナ)というサンスクリット語は、「質」または「様式」を意味しますが、同時に「紐」または「網」という意味もあります。雨期に現れる虹はグナまたは紐(弦)のついていない弓のように見えます。それと同様に、人格を持つ神々の中の最高の神や、その神の超越的な召使たちの出現は、物質自然の様式とは何のかかわりも持ちません。超越性の現象的顕れは、物質自然の様式の性質から全くかけ離れているので、弦のない弓に似ています。
超越的な最高主は、人の想像を越えた存在、知識、至高の永遠なる姿です。物質エネルギーは、主の好意的な意志のもとで働いているので、主は物質自然の様式に、影群されることは決してありません。主が、物質界の相互作用の真っただ中にいる私たちの前に出現なさるときはいつも、弦のない虹のように何にも影響されずにおられます。
はかり知れない主のエネルギーによって、稲妻や曇り空などに左右されずに、現れたり消えたりする虹のように、主は意のままに去来することができます。永遠に主は、大きいもののうちで最も大きく、そして小さいもののうちで最も小さいのです。主の一部分である生物は、小さいもののうちで最も小さく、そして主は、絶対真理、または人格を持つ神々の中の最高の神として、大きいもののうちで最大のものなのです。