第1節
śrī-bhagavān uvāca
paraṁ bhūyaḥ pravakṣyāmi
jñānānāṁ jñānam uttamam
yaj jñātvā munayaḥ sarve
parāṁ siddhim ito gatāḥ
śrī-bhagavān uvāca — バガヴァーンは言った; param — 超越的なl; bhūyaḥ — 再び; pravakṣyāmi— 私は話そう; jñānānām — 全ての知識の中で; jñānam — 知識; uttamam — 至上の; yat — その; jñātvā — 知って; munayaḥ — 聖者たち; sarve — 全て; parām — 超越的な; siddhim — 完成; itaḥ — この世から; gatāḥ — 達した
バガヴァーンは語られた。再び私はこの至上の知恵を宣(の)べる。一切の知識に勝るこれを体得して、全ての聖賢たちは最高完成に達した。
第7章から第12章まで、シュリー・クリシュナは絶対真理すなわちバガヴァーンについて詳細を明らかにされた。これから主自身がさらにアルジュナに啓発をお授けになる。もし哲学的考察によってこの章を理解し得たならば、献身奉仕を理解できるようになる。第13章では、謙虚な気持ちで知識を深めていけば物質自然の鎖から脱け出ることができるということと、またこの三様式に縛られたのが原因で生命体は物質界で苦闘しているということも明確に説明された。さてこの第14章では、バガヴァーンが、三様式とは何か、それがどのように作用するのか、そしてそれらがどのように束縛や解放を与えるのかを説明して下さる。この章に述べられている知識は、いままでの章の内容よりもさらに勝れたものであるということを、至上主が言明されている。この章の知識を体得することによって、様々な聖賢たちが完成を達成し、精神界へ戻っていった。いま、その知識を主がわかりやすく説明して下さるのである。繰り返すが、この知識は他の知識の過程よりはるかに勝れたものなので、これを知ることにより多くの人々が完成に達した。そのように、この第14章を理解する者は完成を達成することが期待できるのである。