CHAPTER FOUR
The Appearance of Śrī Nārada
Text 1: スータ・ゴースワミーがそのように話しているのを聞いて、年長のソウナカ・ムニは長期に渡る供犠祭に参加するすべてのリシの学識あるリーダーで、次のように発言してスータ・ゴースワミーを賞賛した。
Text 2: ソウナカは言った:おお、スータ・ゴースワミーよ。あなたはもっとも幸運で、朗唱し話をすることができるすべての者の中で尊敬を受ている。どうか信仰心の篤い『シュリーマド・バーガヴァタム』のメッセージをお話ください。偉大で能力に優れたシュカデーヴァ・ゴースワミーによって話された『シュリーマド・バーガヴァタム』のお話を。
Text 3: いつの時代にどんな場所でこの物語が始められたのか?そして、この出来事が取り上げられたのか?どこから偉大な聖者であるクリシュナ・ドヴァイパヤナ・ヴィヤーサはこの文学作品を編纂するインスピレーションを受けたのか?
Text 4: 彼の(ヴィヤーサデーヴァの)息子は偉大な献身者でバランスのとれた一元論者であり、彼の心は常に一元論に集中していた。彼は世俗的な活動から超越していた。しかし、無防備な性格から無知な人物のように見えた。
Text 5: シュリー・ヴィヤーサデーヴァが彼の息子の後を歩いていたときに、ヴィヤーサは裸ではなかったが、美しい若い娘が裸で水浴びをしてヴィヤーサに気づいて布で体を覆った。しかし、彼の息子が通り過ぎたときには彼女たちはそのようにはしなかった。聖者がこのことについて質問した。すると若い娘は、彼の息子は純粋で彼女たちを見た時に男女の区別をしなかったと答えた。しかし、聖者はその区別をしたのだった。
Text 6: 彼(シュリーラ・シュカデーヴァ、ヴィヤーサの息子)がハスティナープル(デリー)の街に入った時に、市民からとんな風に受け止められたか?クル州とジャンガラ州を周った後に、彼は狂人、愚か者、また知能が遅れた者のように見えた。
Text 7: どのようにしてパリクシット王がこの偉な聖者に会い、(『バーガヴァタム』ヴェーダの偉大な超越的真髄が朗唱されることが可能になったのか?
Text 8: 彼(シュカデーヴァ・ゴースワミー)は世帯者の家の戸口に雌牛の乳を搾るのに十分な時間だけ訪れることを習慣とした。そして、そのようにすることで住居を神聖化した。
Text 9: マハラージ・パリクシットは主の一流の献身者であった。そして、彼の出生と活動はすべてにおいて驚くべきものであった。彼についてどうかお聞かせください。
Text 10: マハラージ・パリクシットは偉大な皇帝で、彼は手にした王国のすべての富を所有した。彼の評判は非常に高く、パンドゥ王朝の威光を彼が増していた。その彼がなぜにすべてを捨ててガンジス川の岸辺に座り、死が訪れるまで断食をしたのか?
Text 11: 彼は、すべての敵が彼の足元にひれ伏して自らの利益のためにすべての富を放棄するような偉大な皇帝であった。彼は十分に若く、力強く、上回るものがない程の王としての富を所有していた。そのような人物がなぜ自分の生命を含むすべてを放棄しようとしたのであろうか?
Text 12: 至上神格者のために献身をする者は他の者の繁栄、発展、幸福のためだけに生きる。彼らはいかなる利己的な関心事のためにも生きることがない。それなので皇帝(パリクシット)といえどもこの世的な所有物への執着から自由であった。しかし、国民の保護となる自分の死を免れない肉体を、どうして彼は放棄することができたのだろうか?
Text 13: 我らはあなたがすべての分野の問題に対して、ヴェーダのいくつかの部分以外は十分に精通していることを知っている。それなので、あなたは我らがあなたに提示したすべての質問に対して明快に回答を説明することができるはず。
Text 14: スータ・ゴースワミーは言った:第2の千年期が第3に重なったときに、偉大な聖者(ヴィヤーサデーヴァ)はパラシャーラに生まれた。ヴァスの娘であるサッチャヴァティの胎内に宿った。
Text 15: 昔々彼(ヴィヤーサデーヴァ)は、太陽が昇ると朝の沐浴をサラスワティー川の水で行い、ひとり腰を下ろし心を集中した。
Text 16: 偉大な聖者ヴィヤーサデーヴァは千年期の義務において例外を見た。このことは他の時代に地球で時節が来れば見えない力のために起こることである。
Texts 17-18: 偉大な聖者は知識において十分に準備が整っていて、彼の超越的なヴィジョンを通してすべての物資が時代の影響のために劣化するのを見ることができた。また、誠実さの欠けた一般の人々が寿命を減少されていき、善良性が失われていくためにイライラするであろうことを見た。それで、彼は よくよく考えた。すべての状態と社会階級の人々の繁栄を。
Text 19: 彼はヴェーダで言及されている供犠は人々の職業が浄化されることができるための手段であるということを見た。そして、方法を単純化するために彼は一つのヴェーダを4つに分割した。それは人々の中に広めるためであった。
Text 20: 知識の原初の源(ヴェーダ)の4つに分割されたものは、別々に作られた。しかし、歴史的事実とプラーナで言及されている権威あるストーリーは第5のヴェーダと呼ばれている。
Text 21: ヴェーダが4部門に分割された後、パイラ・リシがリグ・ヴェーダの教授となった。そしてジャイミニ教授がサーマ・ヴェーダ、ヴァイシャンパヤーナがヤジュル・ヴェーダによって栄光を与えられた。
Text 22: スマントゥ・ムニ・アンギラは非常に献身的に取り組んでいてアタルヴァ・ヴェーダを託された。そして、私の父ローマハルシャナはプラーナと歴史的記録を託された。
Text 23: これらのすべての学者が自分の担当で、自分が託されているヴェーダを弟子たちや孫弟子、偉大な孫弟子に示した。それで、ヴェーダを信奉するものたちがそれぞれ支部を設立した。
Text 24: それで偉大な聖者ヴィヤーサデーヴァは無知な大衆に非常に親切であったので、彼らが劣る知性で吸収できるようにヴェーダを編集した。
Text 25: 同情から偉大な聖者はこれが人々に人生の最高完成に到達することを可能にするのは賢明なことだと思った。それで、彼は『マハバーラタ』と呼ばれる偉大な歴史的叙事詩を女性、労働者(奴隷)と2度生まれた者の友人たちのために編纂した。
Text 26: おお、2度生まれた(1度は肉体的、2度は精神的)者であるブラフマナよ。すべての人々の総合的な繁栄のための仕事に取り組んだのだが、彼(ヴィヤーサデーヴァ)の心はそれでも満たされなかった。
Text 27: それで、聖者は心に満たされない気持ちを抱えて、すぐに考え始めた。なぜなら彼は宗教の真髄を知っていたので、ひとりごとを呟いた。
Texts 28-29: 私は厳格に専門分野に対して誓約を立て、謙虚な気持ちでヴェーダを礼拝した。精神的なグルと供犠の祭壇を礼拝した。私はまた権威に従い、『マハバーラタ』の説明を通して師弟継承の重要性を示した。『マハバーラタ』では、女性、労働者(奴隷)やその他(2度生まれた者の友人)が宗教の道を見ることができる。
Text 30: 私は不完全だと感じている。ヴェーダで必要とされているすべてを完全に表現しきったというのに。
Text 31: これは、わたしが特に献身奉仕について焦点を当てていなかったからかもしれない。それは完全な存在と絶対的に信頼のおける主にとって大切なものである。
Text 32: すでに述べたように、ナーラダはサラスワティー川の岸辺にあるクリシュナ・ドヴァイパヤナ・ヴィヤーサのコテージに辿り着いた。ちょうどヴィヤーサデーヴァが自分の欠点を後悔しているときに。
Text 33: シュリー・ナーラダの幸先の良い到着において、ヴィヤーサデーヴァは丁寧に立ち上がり彼を礼拝した。それは、創造者であるブラフマジーにした礼拝と変わらない崇拝であった。